GAFAの成長と日本の未来

GAFAと日本の経済>

私は大手人材業界でマーケティングの仕事をしています。職業柄、ビジネスや経済の話題にはアンテナをはって、情報を仕入れています。そこで、ITを中心にビジネスの話題を記述していこうと思います。まず感じるのは、日本の経済の衰退と米国のメガテック企業の躍進です。日本の経済はバブル頃までは絶頂期で、日本の企業も世界で躍進していました。それから平成の失われた30年を辿り、日本の企業の活躍は見る影もなくなりました。事実、世界の時価総額ランキングでは、バブル期はトヨタ自動車やNTT、大手銀行など日本企業が席巻してましたが、現在はいわゆるGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)などの米国のメガテック企業にとって変わられました。もちろん、今でも世界の第一線で活躍している企業はあります。例えばTOYOTAソフトバンクなどです。それでもずいぶん寂しい状況になってしまいました。

<日米で差がついた要因>

なぜこのような状況になってしまったのか。それはデジタル化やグローバル化、言語が大きな要因と考えられます。先進国が経済成長をし続け、人口も増えていく段階では、企業はいい物を製造し、売り続けていけば、成長していきます。しかし、人口増加もストップないし、横ばいになっていくと、高齢化になっていき、購買意欲も失っていきます。また物が世の中に溢れてくると物への欲も失い、物があるのが当たり前の時代になってきます。そうすると、物が溢れ、高齢化へ進んでいる先進国では、自国だけで経済成長することが難しく、諸外国へと経済圏を広げようと考えます。そこで、大事になってくるのが、デジタル化や言語の問題です。国をまたいで物理的に移動しようと思うと大変な作業ですが、ITの力を利用して国境をまたぐことがたやすくなれば、ビジネスをグローバルに広げることができます。さらに、使用している言語が英語であれば、グローバルで使用されているので、世界で素早くビジネスが浸透しやすいというメリットがあります。

GAFAの活躍と日本のこれから>

このように考えると、GAFAが世界をリードしている理由もわかってきます。世界で圧倒的シェアナンバーワンの検索エンジンを提供しているグーグル、iphoneで人々の日常に入り込んだアップル、SNSで世界20億人以上をつなげたフェイスブックリアル店舗で購入から、ネットでの通販に購買の仕方を変えたアマゾン、それぞれがグローバルにデジタルの力を利用して、英語圏の立地を生かして、圧倒的シェアを築きあげました。

日本の場合は、人口減少のフェーズであること、デジタル化が遅れていること、日本語の経済圏なので、世界への進出が遅れてしまうことなどが、世界で遅れをとってしまっている原因であると考えられます。

これからの日本を考えた場合、まずはデジタルのスキルを国を上げて向上させ、同時に英語のスキルも取得し、ビジネスを考える場合、世界で展開することを前提として、活動すべきだと考えます。そして、貯蓄で溜まっている資金を投資に移行させ、ビジネスに資金を流入させる。さらに、起業をしやすいエコシステムの構築を進めていけば、米国の成長に負けないくらい、日本も成長する国になれるのではないかと考えます。日本はまだまだ世界第3位の経済大国であり、技術や市場規模は世界に引けを取りません。これから日本が再浮上することは十分可能でしょう。